みなさんこんにちは。
30歳手前から真剣に英語学習を始めて
現在英語のプロとして活躍するルアです。
リスニングや通訳の勉強法として良く取り上げられるオーバーラッピングとシャドーイングですが、オーバーラッピングは目に見える文章を読み上げるだけですので難易度は低いです。
しかし綺麗に真似をすることを心がけることで、しっかりした綺麗な発音が身に付くだけではなく、リスニングを鍛える効果もあります。
リスニングで伸び悩んでいる方はオーバーラッピングをやることで一段階上に行けるはずです。
それではオーバーラッピングについて見て行きましょう。
オーバーラッピングとは
Overlapとは重ねるという意味です。
リスニングいうオーバーラッピングは音声に自分の声を重ねて読むという訓練方法です。
オーバーラッピングの主な目的はネイティブスピーカーの発話を真似して、身に着けようということです。
オーバーラッピングで期待できる学習効果は
オーバーラッピングで期待できる学習効果には以下のようなものがあります。
発音の強化イントネーションやアクセントを身に着ける
文のつながりや音の変化を身につける
ネイティブスピーカーのスピーカーのスピードについて行けるようになる
語彙力を強化する
リスニングが強化される
発音の強化イントネーションやアクセントを身に着ける
初中級の学習者にとって正しい発音をすると言うのはなかなか難しいです。しかし一度ついた「くせ」はなかなか治りません。
単語を覚える時には出来るだけ音声も一緒に聞きながら身に付けましょう。
ネイティブスピーカーの発話した音声をそのまま、マネすることが一番簡単で近道です。
発音記号やイントネーション記号などは、世界に無数にある言語を記号で表記したものですので、身近にネイティブスピーカーがいなくても発音できるようになっています。
しかし音声があるのでしたら音声を真似するのが一番いいです。
日本語で言うなら「箸」と「橋」この発音の違いを目で勉強するよりも耳から覚えてしまったほうが早いですよね。
文のつながりや音の変化を身につける
文は沢山の単語のつながりです。
単語はつながることで音の変化が起こります。
You are は普通はYou’reのように発音されます。YouのUとareという二つの母音がぶつかって発音しにくので片方の母音を弱めて発音します。
そのような文法や理論が好きな人はそういった勉強をすると興味をそそられると思いますが、面倒だなと感じてる人は耳から聞いて真似するのが簡単です。
ネイティブスピーカーのスピーカーのスピードについて行けるようになる
洋楽などを歌ってみようと思ったけど全然ついて行けないかった経験はありませんか?
ネイティブスピーカーの話す速度は速いです。ただ早いだけでは無くて、音が沢山省略されているから早く話せるのです。
それを省略しないで一語一句きちんと話そうとすると口が回らなくなります。
ネイティブのスピードについて行けるように口と耳を慣らすことができるのもオーバーラッピングの効果です。
語彙力を強化する
分からない単語は口に出すのは難しいです。
できればオーバーラッピングをやる前には一度全文を理解しておきましょう。
まずは何も知識がない中で実力試しをしたいのであればそれでもかまいません。
その場合は後でわからない単語を調べてください。
わからない単語をそのまましてしまうのはもったいないです。
意味を理解したうえで発音を口にする。これの繰り返しで語彙はどんどん増えていきます。
リスニングが強化される
オーバーラッピングでは耳から聞いたものを口からだすという作業の繰り返しで、ネイティブスピーカーの発音やスピードに慣れていきます。
そうすることで聞き取れる単語や文章が増えて、リスニングにも余裕が生まれます。
オーバーラッピングのやり方
オーバーラッピングの準備
まずは7~8割程度理解できるスクリプト(台本、セリフ)付きの音声を用意します。
文章を読んでみて分からない単語を調べます。そして全体の意味を理解してください。
まずは一回音声を聞いてみます。
分かりにくいところがあればチェックしておきましょう。
ここまでが準備です。
オーバーラッピング本番
それではいよいよ本番です。
台本を見ながら音声に重なるように読み上げます。
つっかかるところがあっても音声を止めずにそのまま進んでください。
次に文単位やパラグラフ単位で音声を止めながら、つっかかったところをスムーズに言えるようになるまで練習します。
ある程度言えるようになったらまた全体を止めずに繰り返します。
これを数回繰り返してください。ストレスなく口が動くようになれば完了です。
これで音声を聞きつつ、口に出しながらも頭で考える余裕ができているはずです。
まとめるとこのようになります。
- 台本は一度通しで読む
- 意味の分からないところは調べる
- 台本を見ながら音声に合わせて口に出して読む
- 一回目はつっかかっても止めずにやる
- 二回目は上手く読めなかったところを繰り返し練習する
- 何度か通しで練習する
- スムーズ言えるようになったら完成!
オーバーラッピングおすすめの教材
オーバーラッピングをするには7~8割わかる音声を選びます。
あまり長いと疲れてしまいますので最初は1分~3分程度のものでいいでしょう。
内容も自分にとって簡単なものや興味のある物を選ぶといいと思います。
YouTube
YouTubeには使える素材が無限にあります。
全ての映像ではありませんが、字幕も表示できますのでそのようなものを選びましょう。
ただ教材用に作られたものでは無いので字幕の内容と音声の内容が違っていることもあるので注意しましょう。
TED Talks
初級者の方には少し難しいのですがリスニング教材としては良質なのでご紹介します。
”Ideas worth spreading”ということで登壇者が優れた考えを世の中にシェアするという活動をしている非営利団体ですが、その講演の映像はWEBで公開されていて
各国の字幕が表示できるようになっています。
EE Video
EE Videoはスマホ用のアプリでもPCでも見ることができます。
YouTubeと似たような映像も多いのですが、リスニング学習用に作られた教材ですので、日本語字幕と英語字幕を同時に表示することも可能です。
また日本語字幕は全部表示するだけではなく、難しい単語だけ表示するなど色々なオプションがあります。
難易度も☆で示されていますので自分のレベルに合ったものを探すのも簡単です。
進撃の巨人などのアニメも教材として用意されています。
まとめ
オーバーラッピングは初心者でもやりやすいリスニング強化の練習方法です。
発音、イントネーション、スピード、語彙力強化
を通じてリスニング力がアップします。
自分のレベルに合った教材を用意して、何度も繰り返しストレスなく言えるようになるまでやってみましょう。
ではでは See you next time!