みなさんこんにちは。
30歳手前から真剣に英語学習を始めて
現在英語のプロとして活躍するルアです。
社会人で留学するとなると日本社会に復帰できるかなど躊躇する方も多いと思います。
しかし社会人留学はやりたいときにすべきです。
留学中の過ごし方次第では、その後の人生に大きなアドバンテージをもたらしてくれます。
迷っている方はこちらの記事をよむことで社会人留学で得られる多くのものがイメージできるようになります。
不安な気持ちを克服して是非社会人留学にチャレンジしてみてください。
社会人留学は勉強したいことが勉強できる
高校生や大学生の留学ではまず卒業すること、学位を得ることが大事です。
やはり将来の就職につなげるための勉強ですので、真面目に勉強しなければいけませんし、その過程では自分のあまり好きではない科目の単位も取得しなければいけないでしょう。
その点社会人留学では、単位や学位の取得の必要は必ずしも必要が無く、自分の好きで興味のあることを思い切り勉強することが出来ます。
英語自体に興味があればESL(English as a Second Language / 英語を母国語としない人ための英語学習コース)を取って英語力を磨くのもあります。
ELSコースの卒業レベルの英語力があれば、現地の学生にまざって一般のコースを受講することも可能です。
例えば私は旅行業に興味がありましたが旅行業の就業経験はありませんでした。やはり好きな勉強ですので面白いですし、英語での勉強も苦になりません。また同じような志を持ったクラスメートが集まりますので、友達にもなりやすいです。
他にも園芸が好きでガーデニングを勉強しに来ていた人もいました。私の住んでいた街Victoriaは町中に花があふれるフラワータウンとしても知られていて世界的に有名なThe Butchart Gardensがあります。
そのように社会人留学では自分の好きなことを勉強できます。
社会人留学は日本でのキャリアも生かせる
社会人留学は一定期間の実務経験を経てからの留学ですので、日本での職歴や経験も役に立ちます。
例えば、日本でも北米でも簿記の基本的なルールは同じです。ただ言語が違うだけです。
また特にIT分野での経験がある方はその言語のバリアはもっと小さいでしょう。
そのような分野を英語で学び直すことによって自分の専門分野を英語で表現する能力が身に付きます。
実際に英語で困ったシチューエーションが沢山あって、それを留学中に一個一個英語で対処できるように解決でしていけば、再就職に向けての大きな財産となります。
またMBAなどの留学でもやはり社会人経験のある人が世界中から集まって、ビジネスや経営について学び、議論します。
ここで実務経験がないと机上の空論になってしまいますし、そもそも入学段階で受け入れてもらえないこともあるでしょう。
そのように社会人経験が必須の留学もあります。
子供でしたら時間をかけてゆっくりと学んでいけばいいのですが、大人には使える時間もお金も限られています。
その限られた条件の中で最大の結果を得られるようにプランする。
そんなことにも今までのビジネス経験などが生かされてきます。
社会人留学は帰国後のキャリアにつながる
社会人留学ではやはり帰国後の再就職が気になります。
私の周りで会社員をやっていた人の多くが、渡航前の職歴を生かしての再就職をしていました。
同じ業界に再就職するにしても、さらに英語力が身に付いていますので外資系などにもチャレンジできます。
私の友人も元々経理の人でしたが、外資系の転勤のある会社に就職し英語力を生かしています。
このように今までの職歴に英語力などのプラスアルファがあれば転職活動は怖くありません。
大学生が卒業の時期に留学に出るのはおすすめしません。一生に一度の新卒での就職のチャンスを逃してしまうからです。
大学生が留学するなら在学中にしておき新卒での就職のチャンスは有効に生かした方がいいです。
しかし一度社会に出てしっかりキャリアを積めば、1~2年休んでも大丈夫です。
できれば新卒では大手の会社に就職して経験を積むといいでしょう。そうすれば再就職の時に受け入れてくれるスタートアップ企業も沢山あります。
名のある会社で働いたことがあって、英語も話せるなら採らない理由はありません。
社会人留学では日本の常識が覆る
日本で数年社会人をやるくらい日本社会にどっぷり浸かっていると、いつのまにかすっかり日本社会の常識が身についています。
たとえばちょっとネガティブな発言をして、「でもしょうがないよね」と言って愛想笑いをする。
そんな光景は日本人社会では一般的だと思います。
でも文化が違う人の前で同じようなことを言うと共感してもらえずに
逆に「なんで自分で変えようとしないの?」と不思議がられたりします。
いま海外留学をしようとしているあなたも、友達や親から「留学から帰ってきたら就職先ないから止めなよ」などと言われてはいないでしょうか?
確かにまるっきり勉強しないで英語力も上がらずに日本に帰ってきたら、以前の職よりもいいところには転職できないかもしれませんが、なにかしらパワーアップして帰ってくれば必ず誰かの目に留まります。
何よりもキャリア採用では一社に認めてもらえばいいわけで5社も10社も内定をもらう必要はありません。
大学を出て、新卒で就職して、転職はタブーで、30歳までには結婚して家庭を築くべき。そんな常識に縛られている人こそ海外留学にでて、自分の常識を覆してみましょう。
そうすれば、その後の人生もっと面白くなりますよ。
社会人留学では世界の人と友達になれる
留学生が集まる国には当然ながら日本人以外の人たちも集まってきます。
そこでの出会いは本当に貴重なものです。
中学生や高校生の留学でも留学生はいるでしょうが、やはり保護者がついて行くケースも多いですので、さほど多様性には富んでいません。
どちらかと言えば、現地のクラスに1~2人外国人の生徒が混ざっているという状態です。
しかし社会人留学では多くの国から人が訪れます。
兵役を終えたばかりの韓国人や台湾人の友達のリアルな話をきくと身が引き締まる思いがしますし、改めて日本の平和ボケを感じるとともに感謝しなければいけないとも思います。
メキシコやグアテマラの麻薬シンジケートの話などを聞くと、恐ろしいなと思いますし、改めて日本は安全な国だなぁと思います。
南米と一言に行っても、ブラジルやメキシコなどはまだしも、コロンビア、グアテマラ、エクアドルなど知っているようであまり知らない国も多くあります。
そのような国の人は数多くは知りませんが、少なくともそれらの国から来た友達が自分の国の話を色々してくれますので詳しくなります。そしてその友達がその国の代表としてイメージとなっています。
きっと自分も日本人ってこんな感じと思われているに違いありません。
そのよううに○○人はこんな感じとひとくくりに考えるのはよくありませんが、少なくともその国の友達が実際にできると親近感が湧きますのでそこからもっとその国について知ればいいのです。
社会人にもなると色々な利害関係も考えてしまって、なかなか親しい友達をつくるのも難しくなりますが、留学では学生という対等な立場で利害関係抜きで友達を増やすチャンスです。
もちろん日本全国から集まった少しずつ違う地域性を持った日本人の友達との交流も楽しいです。
社会人留学は自分の文化を客観的に知るチャンス
10代の時に留学すると現地の社会には溶け込みやすいと思います。それは日本人としてのアイデンティティがまだあまり固まっていないからです。
しかし20代30代になるとどうでしょうか?
日本の大学を出て、日本の企業に就職し、社会人としての敬語やマナーを学んでいるはずです。
自分としては意識していないと思いますが、そのようにしっかりと日本人としてのアイデンティティが確立しています。
また学生のころ無理やり連れていかれた寺社仏閣も自分の興味で訪れてみるとなかなか厳かで興味深い。
友人の神道式の結婚式に立ち会い、改めて美しい国だなと感じたりしているのではないでしょうか。
その歳で海外に行くことと日本の良いところ、あまり良くないところについて自分なりの意見もあるので話せることは沢山あるでしょう。
外国人とのやり取りを通して知る自分の日本人らしさや、日本の良さも沢山あります。
多分海外志向の強い人は外国に対するあこがれも強いと思いますが、日本にも他国にもそれぞれいいところ悪いところがあります。
「隣の芝生は青く見える」というのは本当で、良いなと思っていた国に住んでしまうと色々な粗も見えてきますし、日本を客観的に外から見えてくる良さもあります。
たとえば19時に待ち合わせして友達が遅れてきたら、どう思うでしょうか?
ちょっとイラっとしたり、連絡ぐらい欲しいなと思ったら、あなたもすっかり日本人が染みついています。
私の仲間内でも時間10分前に来るのは日本人、少し前に来るのは韓国人、ぴったりに来るのはカナダ人、少し遅れてくるのは多数。30分単位で遅れてくるのは南米の友達でした。
しかも、30分待って来ないからと行ってしまうと、「遅れてごめんなさい」ではなく「何で約束したのに待っててくれなかったの?」となります。
こうなってくると遅れてきた彼らに怒るどころか微笑ましく思えてきますし、ちょっとしたことぐらいではイライラしなくなります。
何事も時間通りに進むのは日本の良いところです。しかしいつも時間に追われているのは日本の窮屈さでもあります。
そのように日本や日本人を客観的にみられるようになります。
社会人留学は思い通りにならない不自由さを経験できる
社会人留学では色々なことが自由にできます。そのため留学中に様々なことにチャレンジしようとすると思います。
しかし自分の国ではないのでなかなか思い通りに行かないことも多いです。
日本では自分一人で何でもできていたいい歳した大人が、一人じゃ何もできないなんてカルチャーショックも良いところです。
銀行の口座を開くのも、携帯電話の契約をするのも、アパートを借りるのホストファミリーや英語ができる友達と一緒じゃないと怖くて行けません。
お金や命のかからないことであればいいのですが、なんでも「Yes, please」といっていたらどんどん必要のないオプションを付けられてしまいます。
そんなことは日本ではありえないでしょうし、「結構です。必要ありません。」とちゃんと言えていたはずです。
そもそも留学だって思っていたコースに入学できるとは限りません。そうしたら限られた時間と予算の中でプラン変更を余儀なくされます。
しかし、だんだんできなかったことが出来るようになってくると自分の成長を感じて誇らしく思えます。
日本にいれば20代30代とだんだん失敗することも少なくなっていきますが、海外に出ることでまた多くの失敗をすることになります。
そしてその失敗の一つ一つから多くの事を学ぶことが出来るのです。
また日本に居て日本人だからと言って差別を受けることは無いかと思います。しかし海外に出てればそういう場面に出くわすことは沢山あります。
日本にいると東南アジアの国々を発展途上国だからと下に見ている人もいるかもしれませんが、多くの西洋の人にとっては日本人も中国人も韓国人も違いが分かりません。
「アジア人は安い労働力で自分たちの仕事を奪いに来るから憎い」と思っている人にはいくら自分は日本人だからという説明をしても聞いてもらえません。
そういう理不尽な憎悪を向けれれるのが差別です。
日本にいたら感じるのとの無い差別を感じることで、日本にいる少数派の人たちの差別にも目が行くようになるはずです。
社会人留学では自分の殻を破れる
自分ではあまり意識していないかもしれませんが、普通に学校を卒業して、新卒で就職してという人生を歩いていると、どうしても似通った人が集まっています。
そのなかで、カラオケが上手い、気遣い上手、盛り上げ上手などのキャラは成立していると思いますが、それはあくまで仲間内の評価です。
新しい世界では周りの人にはそのような先入観はありませんので、思ったことをそのまま言ってくるでしょう。
日本語ではムードメーカーでも英語だとあまり面白いことは言えないので少し黙っていると
「あなたは本当に無口で大人しいね」
と言われてしまいます。
日本で話し上手で面白いと言われていた人にとってはこの評価の違いは結構精神的にもこたえます。
「そうじゃない。本当の自分を見て」
と心で思っても言葉が出てこない。
そのような評価を覆すためにどうやって本当の自分を表現していくかは大きなチャレンジです。
自分からアピールして自分の事を知ってもらう努力が必要になります。
その殻を破ることが出来れば大きく成長できます。
社会人留学で新たな人生の扉が開く
社会人留学をして語学やその他の物を吸収することで、その後の人生に無限大の可能性が広がります。
パワーアップして帰国して、前職よりもいい条件で再就職できた。
留学先で新しい知識を身に着けて思い切って未経験の分野に再就職した。
また日本に帰国する予定だったけど、現地で採用してくれる企業が見つかって、そのままその国に移民して生活していくことになった。
日本で十分な職歴があればそんなことも夢ではありません。
また十分な職歴が無くても、現地で与えられた仕事を頑張っていたらマネージャーにならないかと就労ビザをスポンサーしてくれることになった。
ということもあります。
またいい出会いが合って、そのパートナーと結婚して日本から遠く離れた土地で家族を持つことになった。
留学先で見かけた目新しいビジネスを日本で立ち上げてみたら大当たりした。
一緒にビジネスを立ち上げようと留学生の友達とお互いの国のものを輸出入しあう会社を立ち上げた。
などなど。
思い切って留学しなければ起こりえなかった沢山の変化が待っています。
まとめ
今回は社会人留学のメリットとして9つのポイントをお話しました。
これ以外にも沢山のわくわくする展開が待っていることでしょう。
もちろんデメリットもありますが、多くのデメリットは考え方次第でメリットになります。
あまりデメリットを考えすぎずに飛び込んでみるのをお勧めします。
新しい環境で多くのチャレンジをすることできっとあなたの人生は。きっと面白い方に動いていくはずです。
ではでは See you next time!!!