みなさんこんにちは。
30歳手前から真剣に英語学習を始めて
現在英語のプロとして活躍するルアです。
日本と海外ではホームステイの考え方についてはかなり差があります。
どちらかと言えば日本ではボランティアで無償であることが普通です。それだけではなく、費用の持ち出しもありますので赤字になります。
一方海外では結構な収入源になりますので、ビジネスとして行っている人も多いです。
そのあたりはよく理解しておかないとトラブルの元です。
今回はホームステイのお金の面について解説します。
ホストファミリーが留学生を受け入れる目的
ホストファミリーが学生を受け入れる目的にはいくつかあると思いますが、主にこのような目的の人が多いです。
ホストファミリーという役割にやりがいを感じている
相手の文化を学んだり子供の教育にもいい
収入のため
まずはホストファミリーという役割にやりがいを感じている
という人は海外から不安を感じて渡航してくる子供たちを手助けしたいという純粋な親切心からホストファミリーを行っています。
仕事も定年退職して時間もお金もある程度はあるし、社会に恩返しをしたいと思っている人などです。
また留学生がホストファミリーから色々学ぶのと同じ世に、ホストファミリーも留学生を受け入れて色々なことを学ぶことができます。自宅にいながらそのようなことができたら楽しいですよね。
また自分の家庭にも子供がいるので同年代の留学生を受け入れて、自分の子供にも国際的な感覚や外国語を身に着けて欲しいなどとも考えています。
そしてやはり大きいのは収入を増やすという目的です。
自宅に他人を受け入れるのはそれなりに責任やリスクもありますので、親切心だけでホストファミリーを見つけるのは難しいです。学校やエージェントもそれなりの待遇を提示することでホストファミリーを集めます。
お金を目当てにホストファミリーをやっている人は嫌だなと思うかもしれませんが、個々の部分をちゃんと理解しておくことはホストファミリーとの関係を良好に保つうえで大事です。
ホストファミリーには有償と無償がある
短期のホームステイの場合はホストファミリーの負担もあまり大きくありませんので、お客さんを受け入れる感覚で無償で引き受けてくれる場合もあります。
また世界的なボランティアの国際交流の組織で、海外からの留学生を無償で受け入れる代わりに、自分の子供も無償で受け入れてもらうというプログラムを実施しているところもあります。
その場合も必要最低限の食事代などは学校やアレンジしている組織から、謝礼として支払われていることがあります。
そのようなプログラムに参加するのでない限り、普通のホームステイは有償になりますので、部屋代(家賃)+食事代程度の費用を払って受け入れてもらいます。
ホストファミリーの報酬や収入
ホストファミリーに対して払われる金額には通常は部屋の代金と食事代が含まれています。
食事は3食が基本ですが、2食や食事なしというプランもあるでしょう。
また生徒を一人だけ受け入れるのか、2人以上受け入れるのかでも値段が変わります。
1人のプライベートな環境の方が通常は高くなります。
18歳未満の子供を受け入れる場合は保護者としてより大きな責任が伴いますので、通学の送り迎えや学校とのコミュニケーションも必要になるでしょう。3食きちんと食べさせて健康管理する必要もあります。
そのような「保護者」としての役割を果たす場合は報酬も上乗せされます。
こちらはアメリカででホストファミリーをアレンジしている会社の一例です。
18歳未満 | 18歳以上 | |
3食付き | $415 | $320 |
部屋代のみ | プラン無し | $240 |
これが一週間の料金ですので一か月ですと$1000を超えます。
18歳未満 | 18歳以上 | |
3食付き | $300 | $230 |
部屋代のみ | プラン無し | $140 |
サンフランシスコは少し高めですがオレゴンだともっとお安くなります。
どうでしょう?
留学生を2~3人受け入れることができれば、外に働きに出るのと同じぐらいの収入を得ることができてしまいます。
このため空いている客間を有効活用して数年貸し出して、ローン返済を早めている人も多いのです。
ホストファミリーの経費や費用
ホストファミリーをするにあたっては部屋やバスルームを用意します。
そこに備え付けてある家具や消耗品も基本的にはホストファミリーの負担です。
掃除に関しては料金が加算されると言うことは無いでしょうが、留学生が自分で使うエリアは自分で掃除するといういうルールはあるかもしれません。
家で3食提供するのはホストファミリーの役割ですが、外食の支払いに関してはホストファミリーがする必要はありません。
ホストファミリーとしては学生分の食事は用意してあげて、自分達だけ外食に行くということも可能です。
しかし「一緒に行かない?」と誘ってくれたらそれは親切心だと思いますので、自分の分は払うつもりでついて行きましょう。
もしかしたら払ってくれるかもしれませんが、その場合は当たり前だと思わずにお礼を言いましょう。
中にはあまり良くないホストファミリーもいます。食事の内容を乏しくして経費を削れば利益が増えます。
また色々なもの、例えば洗剤やトイレットペーパーなども学生負担にしてしまえばもっと利益が増えます。
契約に反して勝手にそういうことをするファミリーもいます。紹介する前にきちんと審査はされているとは思いますが、受け入れ先が足らないと色々な家庭が混ざってきます。
逆に裕福で採算を気にしていない家庭では、豪華な食べのを食べさせてくれてワインも毎日出してくれたりもします。
どんな家庭に当たってもいい経験だと思って楽しむのがいいでしょう。
日本ではホストファミリーは無償の事が多い
海外ではビジネスとして成り立っているホームステイですが、日本では事情がかなり異なります。
日本人は非常に親切ですので、外国人のホームステイは無償でもやりたいという人が多いです。そのため食費なども一切貰わないボランティアで受け入れる方も多いです。
食費の足しに一週間2000円程度の謝礼が支払われることもあります。
大学などの斡旋で学生を預かる場合には50000円~80000円/月程度のきちんとした報酬が支払われる場合もありますが、そのようなケースは稀です。
大学の場合は交換留学制度もありますし、海外の受け入れ先と整合性を取っているのだと思います。
日本のホストファミリーはお客さんを楽しませないといけないということで色々なところに観光に連れて行ったりもしますので、赤字であることがほとんどです。
なかには自分の子供と同じように洋服も買い与えるというホストペアレンツもいるぐらいです。
日本と外国人の感覚の違いが誤解を生む
日本人の感覚で言うと留学生を受け入れたからには、積極的にコミュニケーションを取って、色んな所に連れ行って楽しませようとするのが普通かもしれません。
しかし海外のホームステイは既に述べたようにビジネスであることが多く、余計なことをするとそれだけ利益も減りますし、そもそも個人のプライベートを尊重するという文化のあるくではあまり交流もないかもしれません。
日本人の感覚でホストファミリーは沢山構ってくれると思ってると少しがっかりしてしまうかもしれません。
「うちのホストはどこにも連れて行ってくれないからハズレだ」
そんな風に考えてしまうかもしれません。
しかし、ホストファミリーにとってはどこかに連れて行くというのは契約には含まれていないのでむしろそれが普通なのです。
そのようなギャップは埋めて行かないと気持ちの溝が深まっていきます。
まとめ
日本のホストファミリーはほとんどボランティアであるのに対し
海外のホストファミリーはまとまった収入になるのでビジネスとしてやっている人も多いです。
そのため結構関係性が淡白でガッカリしてしまうこともあるかもしれません。
日本との仕組みの違いをよく理解して、ホストファミリーの事情も理解して付き合うと上手く行くことでしょう。
ではでは See you next time!