海外でホームステイをするのは人気があります。
現地の人の暮らしを直に体験することが出来るのが一番の利点です。
言葉にまだ不安なうちはホストファザーやホストマザーなどに助けてもらえるという安心感もありますし、未成年の場合は日本から送り出す親御さんも安心です。
しかしホストファミリーとはいえ、他人が一緒に暮らすことには注意点も必要です。
それではホームステイについて見て行きましょう。
ホストファミリーを探す
まずはホストファミリーを探すことになりますが、たいていの場合は留学先の学校と提携しているファミリーにお世話になるケースが多いと思います。
学校の紹介の場合は各校色々な条件を付けてホストファミリーを募集して審査しますので、それに合格したファミリーなので安心です。
学校紹介の場合は学校はあくまで留学生へのプログラムの一部として、ホストファミリーをマッチングしますので、基本的に利益目的ではありません。
しかし、ホストファミリー斡旋業者などを通す場合は注意しましょう。この場合は学生なり、ホストファミリー側から一定の紹介手数料を受け取るはずです。
紹介すれば紹介するだけ利益になりますので、このような場合は質よりも紹介の件数をこなすことに重点を置くことになりがちです。
外国で自分でホストファミリーを探すのは難しいので、仲介業者なり学校のマッチングを信じるしかありません。業者を通す場合は注意しましょう。
まれにですが個人のつてや紹介などでホストファミリーを決める場合もあると思いますが、中々普通の人はそんなつては無いと思います。
さて学校や業者を通してホームステイする場合は希望の条件をだして、それに近いファミリーがマッチングされることが多いと思います。
子供の有無
ペットの有無
ホストペアレンツの年齢層
他の学生も受け入れているか
ホストがタバコを吸うか(自分がタバコを吸っても気にしないか)
子供が好きでしたら、是非お子さんのいる家をリクエストしましょう。子供の英語は早口で容赦ないですが、いい遊び相手になります。
ペットもアレルギーなどもあると思いますので、リクエストがあれば出しておきましょう。
ホストは若いカップルだと年齢が近くて話があうかもしれませんし、リタイヤ組だったら暇なのでずっと話し相手になってくれます。
他の学生がいると心強いです。日本人同士だととても仲良くなれますが、日本語を話してしまうのが嫌でしたら、別の国の学生がいる家を希望しましょう。
タバコは家の外でも吸って欲しくないという家庭もあるでしょう。喫煙者の方は確認しておくといいでしょう。
ホームステイの利点
ホームステイの利点は、なんといっても現地の人たちの暮らしを間近で体験できることです。
年中行事や生活様式、食べ物などホームステイしないと経験しずらい事です。
英語で話し相手になってくれますので、学校の外でも英語を話す機会を確保できます。
そして、最初のうちは日本では立派な社会人をやっていても、外国では片言しか話せない子供のような存在ですから、買い物に行く、銀行口座を開く、携帯を契約する、色々なことがなかなか一人ではうまくできません。
そんな時ホストファミリーは大変心強いです。
ホームステイの注意点
ホームステイをするときはたいてい留学初期だと思います。
そうすると英語力もまだまだ低いので、色んな誤解が生じます。
ちょっとしたことで誤解されて怒られてしまったり、ホストファミリーに理解してもらえなくてストレスが溜まることもあります。
そういった自分が外国人になるという異文化経験も含めてホームステイだと思いましょう。
また多くの家庭にとってホームステイは”ビジネス”なのですが、日本人の学生にとってはファミリーです。
その気持ちの差があつれきを生むこともあります。
もっとホストファミリーが構ってくれて、話し相手になってくれたり、遊びに連れて行ったりしてくれると思っていたら、実際は違ったということもあります。
受け入れ側のホストにも色々な思惑があります。自分たちの子供に国際経験を積ませたい、暇だからボランティアのつもりで見返りは求めないという人ももちろんいますが、家のローンの支払いを助けてもらうためや生活費の足しに学生を受け入れているという人達も多いです。
平日はいつも忙しくてなかなか話し相手にもなってくれない。御飯も一緒に食べられない同居人のようなケースもあります。
あまり期待しすぎるとがっかりしますが、あくまで現地の人の生活はそのようなもので、毎日忙しく仕事をしているのも、ありのままの姿です。
一週間程度の滞在ならお客さん扱いしてくれて色々ともてなしてくれるかもしれませんが、長く暮らせば本当の日常が見えてきます。
ホームステイの契約内容や家のルールを確認する
お金のことはホストファミリーともめる原因になりますのでしっかり確認しましょう。
契約に何が含まれていて、何が含まれていないのか確認するのも大事です。
基本的には部屋(家具付き)と、食事が2~3食付いていて、洗濯や掃除は自分でやるという感じだと思います。
ここで私の体験をシェアします。
留学最初の月は学校が紹介してくれたホストファミリーのところに1か月滞在しました。その時は3食作ってくれました。
いいファミリーだったので延長をお願いして、その後半年お世話になることにしました。
ところが延長したら、突然お昼を作ってくれなくなりました。その時は何が起こっているのか分かりませんでしたが、どうやら最初の1か月はお昼も作ってくれるという契約だったようで、延長したら自分で作る契約だったようです。
きっとホストマザーは説明してくれていたのですが、自分の英語力が低かったので理解できていなかったのだと思います。
実際契約内容をきちんと確認すること!と言われても、英語力が低い中できちんと確認するのはむずかしいですよね。予定外の事が起こっても、心をおおらかにもって楽しむ気持ちも必要です。
同級生の家では電気代や水道代に細かく、色々と細かいルールがある家もありました。
一方では毎晩夕食にワインが出てきて、お風呂もジャグジーでなんて家もあり、そういった違いもみんなで楽しく話した想い出があります。
ホストファミリーと上手く行かなかったら?
ホストファミリーには色々な事情がありますし、他人同士が一緒の家に住むわけですから上手く行かないこともあります。
多くの場合は誤解が原因ですので、話し合いをしたり時間が経ってお互いの理解が進むことで解決します。
またホストは問題なくても、同じホストに滞在している他の学生と上手く行かないこともあります。
多少の文化の違いは、経験だと思って楽しむのがいいと思いますが、あまりに理不尽で契約違反な場合は学校のカウンセラーさんやエージェントやんに相談しましょう。
解決方法のアドバイスをくれたり、ホストと話してくれる場合もあります。
ひどい場合にはホストを交換してくれることもあります。
ホストを刺激しないように、内緒で荷造りをして、学校の人が迎えに行って一気に引っ越ししたという例もありました。
ホストを注意をした後、そのまま一緒に住まわせておくと学生が安全ではないと学校が判断したんだと思います。
引っ越し後もお付き合いできるといい
特に子供の時にお世話になったホストファミリーは本当にファミリーのようになることもあります。
やはりホストファミリーも親御さんから預かるという気持ちがありますので、ボランティア精神のある方も多いからだと思います。
大人の留学だと、やはり大人同士の付き合いになりますので、そこまでファミリーという感じではなく友人の付き合いになると思います。
帰国後もクリスマスカードやFacebookなので連絡を取り合って、日本にお迎えできるような関係をつくれたらいいですね。